映画「ゴジラvsコング」が面白かったので感想を書きます。
ネタバレを含みますのでご注意。
大雑把にアクションとストーリーについてそれぞれ良かった点、悪かったと思う点を挙げていきます。
アクションについて
良かった点
・ぜんぶ良かった。
怪獣バトルについては何も言うことないですね。
1戦目は海戦でしたが、船上という限られた足場での戦いで趣向が凝らされていたと思います。
船上のコングと海中のゴジラという構図。
コングが水中で呼吸できないという点を突いて容赦なく海中に引きずり込んで窒息させようとしてたのがルール無用、容赦の無い野生の命の取り合いという感じで好き。
2戦目は夜の香港、ビル街での戦いでしたがこれが最高でした。
コングがゴジラの熱線を掻い潜りつつ夜のビル街を駆け回るシーンが素晴らしかった。
このシーンを撮っただけで拍手を送りたい。
やっぱりコングは街で暴れるのが一番映えますね。昔のファミコンのゲームを思い出します。
強いて言えばコングは斧よりメガトンパンチで戦ってくれる方が好き。
全体的に言えることですが、コングの側が熱戦とか踏みつけとか食らっちゃいけない攻撃をちゃんとかわす、良い意味でプロレス的では無い攻防で見応えがありました。
3戦目は対メカゴジラ。
ミサイルっぽい武装を使ったり、ブーストで飛び蹴りしたり、謎の青いプラズマパンチ?的なやつとかちゃんとメカ感を出していたのが良い。
ゴジラがタイマンで劣勢に立たされた上での共闘ですが、先にコングと戦って疲弊していたと考えればゴジラの格を落とすものでは無かったと思います。
共闘は予想通りですが期待通り、ちゃんと見たいものを見せてくれましたね。
悪かった点
・特に無し。
前作はキングギドラとぶつかるバトルシーンが物足りない印象もあったが今回は満足しました。
レベルが上がっていると思います。
ストーリーについて
良かった点
・余計な恋愛や家族愛のストーリーがあまり無い
これは怪獣映画には本当要らない。前作は無駄に家族の話が多かった印象。
家族でのシーンもあるにはあったがほんの僅か。
・謎の感情的な行動にイライラさせられることが少なかった。
前作はヒロインの謎の感情的な行動でキングギドラが復活したりして酷いことになってたのが気になってた。(うろおぼえ)
今回感情的に動くのはAPEXに乗り込んだ3人組ですが、彼らは元々訳のわからない陰謀論に染まったやばい人間達という雰囲気の立ち位置。(結果的には正しい見解だったが)
元々やばい人間達がやばい行動をしてるだけということで気にならなかった。一応最後は活躍したし。
字幕でなく吹き替えで観たら気になる部分もあったかもしれない。
※吹き替えで観ましたが悪く無かった。むしろ良かった。
「お前らが大人なら一緒に酒を飲めたのに」みたいな台詞が仲間意識あって好き。
・悪役は様式美
メカゴジラを作った悪役の社長はまあ、あれで良し。「人類が王であるべき」的な思想は一応あった。
制御できずに暴走した挙句「後ろ後ろ!」となるやられ方も様式美がしっかりしていた。
部下の女性がコングに無茶な攻撃仕掛けてやられてしまうなどありましたが、あれも傍から見れば愚かだがモンスター物の様式。
・キングギドラの骨を利用してメカゴジラを制作
ゴジラの骨から機龍を作ったり、メカキングギドラの技術を使ってメカゴジラを作ったりしていた日本のゴジラシリーズのオマージュ感があり好き。
メカゴジラのデザインは絶対にターミネーターを意識していますね。ターミネーターも大好き。
・ちゃんとゴジラvsコングの勝敗をつけた
「どうせ決着つかないんでしょ?」という予想を良い意味で裏切ってくれました。
完全にゴジラが勝ちましたね。やはり熱線はずるい。まともに喰らったシーンはなかったと思いますがコング側は常に熱線を意識した立ち回りを求められましたからね。
勝者はゴジラですが、その代わり怪獣の主人公はコングにしてバランスを取っているのかも。
最後はゴジラに見逃してもらった感がありますが、次は勝ってやるという意志が感じられたので、地下でパワーアップしたコングのリベンジもいつか見てみたいですね。
悪かった点
・なぜ地下空洞に向かう必要があるのかわかりにくかった。
地下空洞に行けばゴジラを倒せるみたいな話があったが、なぜそうなるのかはっきりしていなかった感がある。実際はメカゴジラを強化するためではあるが、それが発覚するのは終盤なわけで、表向きの理由もしっかりして欲しかった。
大概の乗船メンバーは悪役の社長の息がかかってる?から良いとしても、コングと話せる子(と保護者的な女性)、何よりコングをどう納得させていたのか。
南極に着いてからではなく、出発前に「コングを故郷に帰そう」というモチベーションを確認するシーンが必要だったと思う。
※吹き替えで観ると思ったより違和感無かったです。最初に「故郷に帰そう」と言って説得してた。
全体的に吹き替え版の方がわかりやすい表現になってる印象で字幕より上かも。
・芹沢博士の息子しっかりしろ
芹沢博士の息子どういうつもりなん?芹沢博士が泣くぞ。
メカゴジラのパイロットやるのは良いけど、どういう意思でやってるのか一言だけでいいから台詞が欲しかった。「親父を超えてやる!」とかでいいから。
それなら自分の手でゴジラを倒そうとするのはわからないでもない。
ストーリーやキャラクターには気になる部分もありますが、全体的に見て素晴らしい映画だったと思います。10点満点なら8点くらい。今後映画について書くことも無いかもしれませんが目安として。
アクション部分に関しては満点ですね。
回を重ねるごとに出来が良くなってると思うので、是非シリーズを継続してほしいです。(^^)
ビオランテとか、デストロイアとかやらないかなぁ。